診療現場からの報告

第13話:ぼったくり病院が増えている? [院長/西川]

今日来院された21歳の学生の方の話です。
数日前、某クリニックへ包茎の相談で電話をしたところ、少なくとも90万円はかかると言われ、悩んだ末に父親にその旨相談したようで、その父親から電話があって、今日来院されました。

診察してみると、カントン型の包茎でした。ただ、亀頭自体、それほど小さい方ではなく、普通に包茎手術を行ないました。手術後の状態を確認していただいて、「これで十分です。有難うございました。」、で終了し、最初はかなりおどおどされていましたが、安心されたのか、最後は夏休みの話し(今時の学生、夏休みは9月いっぱいまであるらしい)をされて帰院されました。

90万円の根拠って一体何でしょう。
包茎の手術自体に何かプレミアのようなものがあるのでしょうか。
必ず同時に亀頭を大きくするような手術を受けさせる必要があるでしょうか。
実際診察してもいない段階で少なくとも90万以上というのは、全く理解しがたいのですが、相変わらずこのような方針のクリニックは存在します。

適切な治療費っていくら?、ってのは存在しなくて、ボッタクリの判断も難しいのですが、ただ、その治療費を吊り上げる事を目的としている(キャンペーンと称して手術費用を安く説明しておいてから、何やかんやとその料金を吊り上げていくような事もあるようで)としか思えないスタンスのクリニックがあって、しかも継続して営業しているところをみると、そういう施設で治療を受ける方が相変わらず多いとも言える訳です。

男子諸君、もうちょっとしっかりしないと駄目じゃないでしょうか。