診療現場からの報告

第21話:包茎ではなかったのに真性包茎になった? [院長/西川]

50代、60代の方で、単なる仮性包茎気味だったのが、少しずつその包皮が被ってきて、気づけば真性包茎(しかもピンホールタイプの)になってきて、どうにも心配になって来院した、と言われる方が最近増えてきています。

「以前は問題なく亀頭を露出できていたんだけれど。」と皆さんおっしゃられるのですが、恐らくは、軽度のカントン型の包茎の方であったのだと思います。 包皮径が狭いところ、所謂絞扼輪と呼ぶものですが、この部分の慢性的な炎症によって、少しずつその症状が悪化してきて、全く亀頭が露出できなくなった、ってところでしょうね。

昨日も60代の方でしたが、上記の症状で来院されました。包皮の先に2mm程度の穴しか開いておらず、小便時には、一旦ペニスの先の部分が膨らんで、 すこしずつその穴から出て行く状態で、困った困ったと訴えられました。幸い、包皮自体の長さにゆとりがあって、癒着などもみられず、手術によってきれいに改善させる事ができましたが、事このような深刻な事態に及んでもなお、受診をためらっていたそうで、クリニックの前でしばし立ち止まったそうです。

場所が場所だけに恥ずかしい、恐怖感も強いとは思うのですが、放置しておかれてよいはずはありませんので、できるだけ早く受診されるようして下さい。 それで損するような事などありませんので。