診療現場からの報告

第60話:レビトラ(バルデナフィル)についての講演会から [細川]

昨日、バイエル薬品が主催するレビトラの講演会に参加しました。
レビトラ20mgの勃起機能に対する有効性、安全性、QOLの改善効果、それと、高齢者の服用のリスクについてのものでした。

別段、新たに得た知見はありませんでしたが、
前立腺癌手術(正確には、両側神経温存根治的恥骨後式前立腺全摘除術)後のEDに対しても、レビトラは有効で、その用量を増やす事(10mgから20mgへ)で更にその有効度が増すようです。
それと、高齢者の方であっても、レビトラは、そのリスクを増す事なく利用出来るとの報告もありました。

当然、自社の薬剤の有利性を訴える側面は大きいので、太鼓持ちの医者の報告など(製薬会社から幾ばくかの謝礼が出ている訳で)はなから真朋には聞いていませんが、その有効度は(所謂“効き目”)、バイアグラ50mgとレビトラ10mgがほぼ同じようなもの(せいぜい100対90ってところです)と思われてよいと思います。シアリス10mgは、これらと比してやはり少し劣る(あくまで“効き目”だけについてですが)と思います。

今回の講演会では、レビトラ20mgの有用性をアピールする狙いが感じられましたが、バイアグラ50mg、レビトラ10mgで、あまり満足度が得られない場合は、バイアグラ100mgが認可されていない現状では、レビトラ20mgはやはり有効かも知れませんね。

余談ですが、レビトラカラーと同色のネクタイの演者には笑えました。ツッコミはこの辺で。