診療現場からの報告

第073話: カラダの変化に気づいたら [カウンセラー/川畑]

●カラダの変化に気付いたら その1

よく40代50代の方が、「健康面は問題ないのですが、年のせいかコッチだけが元気なくて…」なんておっしゃいます。もしかしたらカラダから何らかの信号が出てきているのでは、と疑ってみてはいかがでしょう。
第70話:勃起のメカニズム」で触れましたが、今回はそこに至るまでの“血管”のお話です。

“血管”には太いものから細いものまで、それぞれ様々で、その存在場所によって違いがあります。例えば、心筋梗塞を起こす心臓の動脈の太さが3mmから4mm、脳卒中を起こす脳の動脈の太さが5mmから7mm。これでも十分に細いのですが、なんと陰茎の動脈は、たった1mmから2mmと非常に細く繊細なものなのです。
生活習慣病などで、血液がドロドロになったり、血管自体が細く、硬くなったりして、十分な血流を確保できなくなっている可能性があります。こうなると、一番敏感な部分にうまく血が通わなくなり、勃起障害という形で現れている可能性もあります。

脅かすつもりでは有りませんが、少しでも体の変化に気付いたら、どうか早めに医師の診断を受けてみて下さい。

●体の変化に気付いたら その2

「最近、主人の加齢臭が気になるのですが、ワキガの手術のように加齢臭を消す治療はありませんか?」という内容のご相談を受けました。

腋臭(ワキガ)の原因は、殆どが遺伝によるものです。
発汗した際に少し気なる程度の臭い、であれば、注射(ボトックス注射)で臭いを押えることが可能です。また他人から指摘される程の強い臭いであれば、臭いの元となる汗腺を取り除く手術等がありますので、治療して治す(臭いを消す)ことは可能なのですが、ご質問の加齢臭は、まったく別のものです。

では、加齢臭が出てくる原因とは? 
まず、体内で酸化ストレスが高まってくると、活性酸素が多くなります。すると、脂肪分は酸化されノネナールという物質に変化し、加齢臭を引き起こす原因になっているのです。
実は、EDも酸化ストレスが引き起こしている可能性が大きいのです。
ご主人様の加齢臭が気になってきたら、夜の方も要注意かも!