診療現場からの報告

第108話: 併用禁忌薬なのに [カウンセラー/森下]

当院には毎日、EDで悩まれている患者さんが驚くほど来られます。
お話をお伺いすると、勃起やED治療薬に精通されている方もおられれば、ほとんど何も説明を受けられていない方もおられます。

そんな中、今日は驚くようなケースがあったので簡単にご報告します。

高血圧と高脂血症を患っておられ投薬を受けておられるという方だったのですが、不整脈でも治療を受けておられるとの事。
他院でED治療薬の処方を受けておられる方でしたので安心してはいたのですが、なにやら嫌な予感、、、

当然のことながら処方を受けておられるお薬を確認させていただくと、アミオダロン塩酸塩速崩錠という重度の不整脈治療薬を服用されておられました(アミオダロン塩酸塩速崩錠とは、抗不整脈薬アンカロン錠の後発品です。効果が非常に強い反面、新たな不整脈や、肺線維症など重篤な副作用が多いのが特徴です。このため、国内では他の薬が効かない重篤な不整脈に限って用いられます)。

実はこのお薬はバイアグラ(シルデナフィル)やレビトラ(バルデナフィル)と併用してはいけないお薬、所謂、併用禁忌とされています。

今回の方はバイアグラを服用しつつ、併用禁忌約であるアミオダロン塩酸塩速崩錠も服用されているという驚くべき状況です。しかもそのバイアグラは泌尿器科で処方を受けられたという驚愕の事実です。幸い自覚症状を含め今のところは何ら問題がないようでしたので良かったのですが、一歩間違えていたらと思うと怖い話です。

実はこういった話、程度の違いは在りますが結構耳にします。

当院に来られる方で「他院で処方を受けていたから大丈夫」といって処方を受けている薬の内容を覚えてこられない方がおられます。確かに、既に併用して問題がないわけですから、それも一理あります。しかし前述のようなケースがある以上、きちんと確認をさせていただかないとED治療薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)おわたしすることは出来ません。

今、服用しているお薬がある方は必ずお薬手帳ないしはお薬の現物をもって診察を受けてください。



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