診療現場からの報告

第120話: 判断基準 [カウンセラー/森下]

昨年10月に産経ニュースで偽バイアグラ「バイアグラ・ゴールド」についての記事が掲載されていました。
見た目も金色をしており、バイアグラ製造元のファイザーや各医療機関のホームページにも取り扱いはありません。当時は『そんな怪しげなもん誰が使うんだ?』って考えていました。

しかし、もっともらしいことが書いてあればついつい信じてしまう。望む効果に目がいくとリスクが見えなくなる。コレが患者様の心理なんだと思います。実はこれって消費者の消費行動の原理と同じなんです。そう考えると、包茎手術等で驚くような費用を請求する医療機関が無くならないのも分かります。

バイアグラ・ゴールド

話を戻しますが、先日、冒頭の金色のバイアグラを使っていたという方がご来院されました。お話を聞くと金色のバイアグラは非常に強い効果を実感できて満足できたが、青色のほうは全然だったとのこと。聞けばバイアグラ・ゴールドと同じルートで購入されたものでした。となると、この青色のバイアグラも偽造品である可能性が非常に高く、このために効果が得られなかった可能性があります。
ご本人も薄々ながら気が付かれたため当院にご来院されたのですが、いざ薬を選ぶ際に患者様からでた言葉は「青い(通常の)バイアグラは効かないからなぁ」というものでした。きちんとした正規のものを服用されていたのであれば“効果がなかった”という言葉にも「なるほど」と頷く事は出来たのですが、、、
とはいえ強要する訳にはいかないため、その旨をお伝えするに止まりました。
でも正直、これってどうなのかなっていう複雑な心境です。

他にも「友人からコレが良いって聞いた」と言われる方が結構おられます。
駄目という訳ではないのですが、バイアグラ、レビトラ、シアリスはそれぞれ使い方や注意点が異なります。性交渉までの流れが十人十色である以上、薬選びはご自身で最適なものを選ぶに限ります。これは薬の効果に限った話ではありません。副作用の有無にも個体差があります。ましてやEDの状態により求められる効果も異なります。
初めてだと知人の勧めに従って試されたくなるのもわかりますが、あまりにも判断基準を他人に委ねすぎておられる方が多く、本当に良いのかなぁと思うことも少なくありません。いっそ3種類とも服用していただいて、1番合ったものを選ばれればと思うことも少なくありません。

まぁ、こうしたことを含め判断基準は人それぞれって事なのかもしれませんね。


ちなみに冒頭の“バイアグラ・ゴールド”の記事、内容を要約すると次のような内容でした。

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『偽造医薬品はインターネットなどの通信販売で市場に流通し、深刻な健康被害が報告されています。
特にED治療薬「バイアグラ」の偽造品は正規品の倍の流通量があるともいわれています。中には「バイアグラ・ゴールド」と呼ばれる見た目が金色で、有効成分が正規品の4倍以上と過剰に高いものもあります。有効成分の過剰摂取は激しい頭痛や視覚障害などを引き起こす恐れもあるうえ、偽造品には本来の有効成分と全く別のものが入っている場合も多く、安全性の保証は何もありません。
なかにはペンキやホウ酸、レンガを削った粉末が着色・凝固材に使用されていたというケースも・・・』
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なんにせよ、医療機関以外での入手はされないのが1番ですね。