診療現場からの報告

第139話: 他院修正 衝撃ベスト3/ED治療 [カウンセラー/森下]

当院はED治療だけでなく、包茎治療亀頭増大長茎性感染症の治療からシワやシミ・ホクロの除去・アンチエイジングといったことまで幅広く診療しています。こうした色々な御相談のなかで、他院で何らかの施術をされたという方の御相談には常々驚かされます。

今年一年振り返って、特に記憶に残る事例を3点紹介したいと思います。

<事例1>
20代の方で、他院でうけた陰茎増大の傷跡を修正されたいという御相談でした。
通常、陰茎の増大はヒアルロン酸や脂肪を陰茎に注入することで陰茎全体を太く見せるというものです。なので「修正???」と思いつつお話をお聞きし、実際に陰茎を拝見しました。
百聞は一見にしかずとはまさにこのことで、言葉を失いました。
まるで陰茎全体にシリコンボールを埋め込んだかのような状態です。
陰茎に真皮を移植されたそうで、移植部分がボコボコと盛り上がっています。何故そんな施術をしたのか分かりませんし、性交渉も苦痛に感じるとの事でした。
しかも、そのボコボコの一つ一つに明らかな縫い跡が・・・
御本人の希望は、当然のことながら元の状態に戻したいということでした。

<事例2>
60代の方で、長茎手術をご希望との事でした。
手術の説明等を行い陰茎を見せていただくと、何故か陰茎上部の包皮だけが亀頭全体に被さるように異様に垂れ下がっています。どうやら昔、他院にて陰茎の増大手術を行なったらしく、その時に注入された異物によって注入部分を中心に組織が変異しているようです。触るとカチカチに硬化しています。
ただ、変異部分の事はご本人もあまり気にされていないご様子で、当院では長茎手術のみを受けられました。
長茎手術の結果、包皮が亀頭の被さらないようにはなりましたが、組織の変異は包皮だけでなく陰茎の付け根のかなり深いところにまで達していたようです。

<事例3>
50代の方で、亀頭増大をご希望でした。
以前、他院にてヒアルロン酸で亀頭増大を行なったことがあるとの事でしたが、カリ首がイビツに張り出しており、再度の施術で自然な仕上りにして欲しいとの事でした。
通常、ヒアルロン酸は時間と共に加水分解するため、組織が変異したり注入物が残ることはありません。
またしても『?』という感じです。
亀頭を拝見すると、確かに増大を行なったであろう形跡がいびつで不自然に残っています。何がどうなっているのかと触ると、明らかに不自然な硬さが感じられます。
とにかく出来る限りのことをしようとヒアルロン酸を注入して亀頭の形を整えることとなりました。
いざヒアルロン酸を注入しようと針をさすと、その針穴から白い異物がどんどん出てきました。注入物がヒアルロン酸でないのはいうまでもありません。『スーパーヒアルロン酸』『ダーマライブ』『アクアミド』といった非吸収物質(ハイドロゲル)が混入されている可能性が高いと思われます。
こんなものが大量に入っているわけですから、形がいびつになるのは当然です。

こういった感じで様々な御相談をいただき、聞けば聞くほど怖いなぁと思ってしまいます。中には、いまだにシリコンを直接注入なんて事もよく耳にしたりもします。
本当に怖い話です。

体内に何らかの物質を注入する場合、メスを入れる場合、そのリスクと安全性をしっかりと確認して下さい。