診療現場からの報告

第145話: Let's 入浴A [カウンセラー/森下]

先日、入浴にはレビトラ、シアリス、バイアグラと同様の血管拡張作用があると記載させていただきました(第143話 Let's入浴@)。今回はEDの改善を目的とした、効果的な入浴方法について触れたいと思います。

私たちは入浴中、500kg〜600kgもの水圧を全身に受けています。これではいくら血管拡張作用が働いても、抹消部分の血管が水圧で収縮してしまいます。血管を拡張させるためには水圧を少しでも軽減する必要があります。
最も簡単に水圧を和らげる方法は、入浴の深度を浅くすることです。浴槽の底に洗面器などを沈め、その上に座り横たわるだけで構いません。イメージとしては寝湯のような姿勢です。

実はこの入浴方法には、水圧を下げる以外の効果もあるんです。浴槽のふちに頭を乗せ、寝湯のような姿勢をとると心身共にリラックスできます。以前にも記載しましたが、リラックスした状態は副交感神経が優位な状態を作ります。副交感神経が優位となれば次第に血管が拡張してゆきます。40℃〜41℃のお湯に約15分(額に汗をかく程度)、首までしっかり浸かるのが最適です。
また、60℃の低温サウナに15分入った場合も、こうした入浴と同様の血管拡張作用がみられます。

なお、男性が好みがちな熱めのお風呂(湯温42℃以上)や、通常温度のサウナ浴だと交感神経が刺激されるため血管が収縮します。爽快感があるため、こうしたお風呂やサウナを利用しがちですけど、EDの改善には逆効果となりますので御注意下さい。

EDでお悩みの皆さん、入浴にはレビトラ、シアリス、バイアグラ程ではなくても同様の効果があるわけです。面倒でも毎日きちんと入浴してみませんか。日々の入浴の積み重ねで、数年後にはレビトラ、シアリス、バイアグラから卒業できるかもしれませんよ。
ちなみに、血管の拡張が効果的なのはEDだけではありません。高血圧や糖尿の改善にも効果があるんです。やはり入浴、侮れません。