診療現場からの報告

第150話: レビトラの弱点? [カウンセラー/森下]

レビトラは食事の影響を受けないのか?という質問をよく受けます。
元来、レビトラはシアリス同様に食事の影響を受け難いと言われている薬です。バイアグラを服用した事のある方であれば、食事の影響がどれだけ大きい問題であるかは御理解いただけるはずです。
食事の影響の有無を気にされるのは、当然ではないでしょうか。

参考までに、レビトラ、シアリス(一応バイアグラも)の薬物動態の資料を掲載しておきます。


※(左)レビトラ、(中央)シアリス、(右)バイアグラ。クリックすると拡大します。

これらの資料を見る限りでは、確かにレビトラはシアリスと同様に食事の影響を受けにくいといえます。しかし、レビトラの服用については空腹時と食事摂取時で、効果に差を感じる方が多くおられます。
これはどうしてなのでしょうか。

あくまで個人的な見解とはなりますが、いくつか考えられる点があります。

まずは、この調査が海外での実験データだという点です。
外国人に比べ日本人の体は、脂肪分を分解する能力が劣っています。
同じ高脂肪食を食べた場合、脂肪分の分解能力に秀でている外国人には影響が少なくても、日本人には影響が出てしまう。ありえない話ではないですよね。

また、加齢による胃の機能低下も考えられます。
年齢と共に焼肉や中華のような高脂肪食は、胃にとって負担となっていきます。若い頃に比べて「肉料理が食べれない」と感じたこがないですか?
まさにそれです。
薬の性質上、中高年の方が使用される割合が増えるため、どうしても影響を受けやすいのではないでしょうか。

最後に、このデータは成人男性24例から取ったもので、データそのものの精度も若干気にかかります。

前述のレビトラとシアリスの効果に差を感じた方は、これらが原因で食事の影響を受けてしまったのではないでしょうか。

まぁ、効果の感じ方や胃の機能には個人差もありますし、食事の内容によっても影響の度合いは変わります。総合的に考えれば、やはり食事には注意を払われた方がよいのではないかと思います。

ちなみに調理方法にもよりますが、一般的な食物の胃内滞留時間(食べた物が胃から十二指腸に押し出されるまでの時間)は、ご飯や麺類・パンで2〜3時間、。肉類では4時間はかかると言われています(100gあたりの時間)。