診療現場からの報告

第163話: ネット購入薬で死亡 [カウンセラー/森下]

インターネットを通じて向神経薬を密売した薬剤師が逮捕されました。
直接的な販売ではなかったようですが、結果として購入した薬を服用して5名の方が亡くなられています。驚くことに、この薬剤師の自宅から約1万錠の睡眠導入剤や抗うつ剤が見つかったということです。

こうしたインターネットを通じた販売や、チラシ等で時折見かける個人輸入で入手した薬の服用には常に危険が伴ないます。今回はたまたま医療関係者が関与していたことから、服用された薬が偽造品である可能性は低いと思います。それでもこうした事故が起きるわけです。
薬剤を医療機関で処方を受けずに入手する危険性が如実に表れたともいえます。

当院で取り扱いのあるED治療薬バイアグラ、レビトラ、シアリスは、医療機関を通じた正規ルートの市場よりも非正規の市場の方が大きいとも言われています。また、そうして入手したバイアグラ、レビトラ、シアリスは半数以上が偽造品であり、本物を入手する方が困難な状態です(参考/第41話「偽バイアグラのニュースに関して」第49話「ED治療薬(バイアグラ)の偽物」第50話「また偽物?(シアリス編)」第80話「本物偽者」第100話「偽造品(?)の恐怖」第122話「自分だけは」第154話「病院で偽造バイアグラ?」第155話「偽造バイアグラから麻薬」)。

服用方法や使用上の注意など、現在は様々なHPで情報を得ることはできます。しかしその情報自体が間違っていることも少なくありません。中には医療機関のHPですらバイアグラ、レビトラ、シアリスの間違った情報が記載されていることもあります。また、全ての注意点が記載されているとも限りません。

ED治療薬を入手する場合は、必ず医療機関(できればED外来のある専門の医療機関)でバイアグラ、レビトラ、シアリスの特徴や正しい使い方、注意点を聞いたうえで処方を受けてください。