第20話:費用の事 [院長/西川]
包茎の件で、どこのクリニックがよいのか判らず(普通は誰もがそうであると思いますが)、
とりあえず、ありとあらゆる男性誌に広告を出しているクリニックへさきほど診察に行って来た、
と言われる30代の男性の方が今日来院されました。
電話で治療費用を確認したところ、診てみないと何とも言えないとの事で、
また,当日の手術は可能と説明されて診察を受けに行ったのに、カウンセラーの話だけで担当の医師は今日はいない、
手術費用は21万円です、と言われ帰って来たとの事。
診察してみると、仮性包茎で、包皮がかなり分厚く、ペニス自体が少し先細りの方でした。
手術の説明を詳しくして、ご本人の希望で今日手術を受けられました。
包茎についてはそのタイプもいろいろありますが、
とりわけ真性包茎の方の場合、亀頭と包皮の癒着が強かったり、尿道口の位置や形態に問題のある方がおられたり、
実際はその方その方で手術法は異なる(多かれ少なかれ)ので、当然その手術の手間にも差があります。
ただ、その「差」については、できるかぎり詳しく説明はするのですが、
それによって治療費用に違いが出ると、どうも胡散臭さがついてまわるようで嫌なので、
どのような状態の方であれ、包茎の方の治療費用は一律でおこなっています(よっぽどの事がないかぎりは)。
また、一番よいと思われる治療法が幾つも存在する事は考えにくく、当然その方にとって一番良いであろう治療を施す事になります。
冒頭の方が行かれたクリニックですが、包茎手術が21万円とは破格に安いようで、
でもご本人は高いと思っていたようで、そのカラクリは恐らくこうでしょうか。
担当のカウンセラーが診たところ、その手術費用を吊り上げようにも
(普通の包茎手術だけじゃあ駄目であるだの、糸はこっちのものを使った方がよいだのなんだのと言って)、
どうもそれが出来そうにない患者であったため(おまけにTシャツの襟から、立派な入れ墨が覗いている)、
仕方なく少し高めの治療費を提示したものの、治療はしたくないので、体よく断ろうと医者がいない事にした、ってところだと思うのですが。
長くこの仕事をしていると、大抵の事はそこそこ判るもので。 |