診療現場からの報告

第233話:50代からのED対策[カウンセラー/森下]

EDは10代から70代、80代とあらゆる年代で生じる症状ですが、国内では1130万人の男性が悩んでいるといわれています。そして、その多くは心因性のED、所謂ストレスが原因となって引き起こされています。
よく言われる「歳のせい」というのは、実はあまり真実味のない話なんです。
世代ごとで考えてみても、40歳前後の方と50代の方が来院されるケースが多いように感じます。
30代半ばから40代半ばというと、仕事では役職に就きプレッシャーがどんどん増していく時期です。プライベートでも、結婚や出産育児などの生活スタイルが転換する時期にあたります。来院される方も、こうしたストレスが原因でEDを発症している方がほとんどです。
対して50代の方の場合、ストレスに加えて高血圧や糖尿などの生活習慣病から受ける影響が増します。ただ、生活習慣病によって器質性(肉体的な)のEDを発症している方というのは、ほんの一握りのように感じます。ほとんどの患者さんは、こうした慢性疾患からの影響とストレスからの影響が織り交ざって症状を引き起こしています。
まぁ50代、60代の方は何かしらの慢性疾患を抱えておられることも多いため、歳のせいと言えなくもないのですが。。。
EDの症状が出ていない50代の方でも、健康的な日常生活をされている方は稀です。殆どの方は、きっかけがあればEDを発症するであろうED予備軍だと言えます。EDを回避するためには、生活習慣と食生活の見直しが重要になります。
一度症状が出たら、治るには時間がかかります。
ならない努力がとても大切なんです。