心斎橋中央クリニック

タイトル「診療現場からの報告」

第12話:絞扼輪で悩まれている方の手術経過 [院長/西川]

ペニスの一部分が少し狭くて、それで包茎である方の場合、嵌頓(カントン)包茎と呼ぶのですが、前回(第9話)に書いたように、包茎ではないのだけれど、絞扼輪(こうやくりん)のところの皮膚が薄くて弱いが為に、悩まれている方は以外と多いようです。

今日、このタイプの方で、2週間前に手術を受けられた方が、抜糸に来院されました。

▼手術前の写真ですが、包皮が狭い部分(絞扼輪)の皮膚が裂けたようになっています。
セックス時、毎回沁みる様な痛みがあったとの事です。

手術前の写真

▼取り除く包皮をマーキングしています。
この方の場合は、幸い絞扼輪を全て取り除く事が可能でしたが、
包皮に余裕がない場合は、また違った手術プランが必要になります。

包皮マーキング

▼手術直後の写真です。

手術後の写真

▼手術後このようにテーピングを施します

手術後のテーピング

▼手術1週間後、半抜糸を終えたところです

手術後1週間

▼手術2週間後の本日、残りの抜糸をおこなったところです。傷跡や色調は、2~3ヶ月もすれば、ほとんど判らない状態になると思います。

手術後2週間

この方のように、絞扼輪の部分の皮膚が裂ける、等の状態を繰り返している方であれば、放置しておかれるのは決して得策ではないと思います。 ご参考まで。

 

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