心斎橋中央クリニック

タイトル「診療現場からの報告」

第29話:一般的な包茎治療の経過について(画像有り)[院長/西川]

受験シーズンもほぼ終了して春休みに入ってくると、当院では学生の方の包茎相談が極端に増えてきます。そこで、一般的な包茎治療について、本サイトでも説明はしていますが、もう少し詳しく、というか判りやすく説明しておきます。

軽度のカントン型1
軽度のカントン型2
▲一見仮性包茎のようですが、亀頭を露出させると、絞厄輪が存在し、軽度のかんとん型である事が判ります。

手術における麻酔ですが、陰茎の根元のあたりで一箇所、神経ブロックを行います。この際、注射針のささるチクッとした痛みがあります。当然誰もが普通に我慢のできる痛みです。

その後、取り除く包皮の範囲を決定して、手術部位の痛みが完全になくなっているかを確認後、手術を開始します。手術時間はおよそ30分です。

手術直後の状態
▲手術直後の状態です。

縫合は主に吸収糸を使用します。この糸は2週間程度経過すると溶け始めてきます。

この後、手術部位をテーピングして、必要な内服薬の説明をおこいます。手術後は傷の治る経過待ちとなります。入浴以外、日常生活は特に支障なく過ごせると思います。

未成年の方の場合、必ず保護者の方の同意が必要になります。診察時にはできるだけ保護者の方と同伴で来院されるようにして下さい。

中学生や高校生の方で、包茎の手術を受けたいと親に申し出て、それを受けてそれじゃあ一緒についていくぞ、と来院される親子を見ていると、皆なんかいい感じですね。

 

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