EDと睡眠時無呼吸の関連性を示す報告がアメリカの泌尿器科学会で最近発表されていますので、これについて少し説明させて頂きます。
睡眠時無呼吸症候群というのは、その名の通り、睡眠中に呼吸停止、または、低呼吸になる病気の事をいいます。
最も多いのは、中高年の太った男性に多いとされている閉塞性睡眠時無呼吸で、睡眠中にのどや上気道がふさがってしまうために、呼吸が何度も中断されて、睡眠の質が低下します。
EDの男性は、EDでない男性に比べて、この閉塞性睡眠時無呼吸のリスクが2倍以上になることが判明したとの事。
現在も継続中の大規模研究の登録者から平均47歳の870人の男性をピックアップして、EDと閉塞性睡眠時無呼吸の関連を調べたところ、EDの男性の63パーセントが閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)だったというのです。また、EDが重症であるほど、閉塞性睡眠時無呼吸のリスクも高くなることもわかっています。
この閉塞性睡眠時無呼吸ですが、ほとんどのケースでは本人に自覚がなく、夜間の大いびきや呼吸の中断に家族が気付いたことで発見されることが多いようです。
EDの男性で、肥満気味で、昼間に眠たくて仕方ないという方、閉塞性睡眠時無呼吸を疑い、検査を受けるのがいいと思います。
放っておいては何もロクな事はありません。
また、喫煙と過度の飲酒は症状を悪化させる、とも付け加えています。
肥満が全てによくないのは自明の事ですが、良質な睡眠の妨げになったり、ましてEDリスクも高くなるので、肥満の方、肥満傾向にある方は、早速行動を起こすべきですね。