■亀頭のブツブツ
包茎の方によくみられるのですが、亀頭のカリのあたりに直線状にならんで出来る、 あるいは、裏筋(包皮小体)の左右に出来る、ごまつぶ程度の大きさ(1~2mm)の出来物があります。 性病ではないかと心配されて来院される方が非常に多いのですが、皮脂腺の一種です。 性病でもなければ、放置しておいて大変な事になるような病気ではありません。 これを、真珠様陰茎小丘疹、タイソン腺(包皮小体の左右にあるものは)と呼びます。
尖圭コンジローマと勘違いされて来院される方もおられますが、肉眼で明らかに異なります。気にされる方であれば、治療は簡単に行えます。 治療する事によって、その跡が残ったりする事はなく、きれいに消す事が出来ます。 このできものが目立つ方は、多くの場合が包茎の方です。
包茎専門院などで、取り除いたほうがよい等と煽っているものに、フォアダイス(Fordyse)と呼ばれるものがあります。 包皮、特に根元に近いあたりによく見られます。 これも脂腺の一種ですが、脂肪の粒(少し黄色がかった)が透けて見える小さな粒状のものです。 治療の必要はありませんが、あまり目立つのであれば、その治療も可能です。
尖形コンジローム(性病の項を参照)は、ウイルス感染によるもので、速やかに医師の診察を受けてください。 放置すると、どんどん拡がる可能性が高く、また、他者に感染させる事になります。