以下にそれぞれの治療について書いていますので参照下さい。
●淋病
抗菌剤の投与が原則的におこなわれます。 淋菌自体が、薬剤の耐性獲得が早い細菌なので、最近では従来の抗菌剤が全く効かない場合も増えてきているようです。
●クラミジア性尿道炎
抗菌剤の投与が原則です。 数日で症状が消失する場合がほとんどですが、すぐに投与を中止すると再発例が多く、そのため、約2週間の投与が必要です。 現在のところ、薬剤耐性の報告はありません。
●尖圭コンジローマ
治療法には、切除、炭酸ガスレーザーによる蒸散法、電気メスによる焼却法、液体窒素での凍結療法などがあります。 これら外科的治療法の中で、炭酸ガスによる蒸散法は、その高い治療効果と、周辺組織への損傷が非常に少ない、 といった理由で最も優れた治療法ですので、当院でも主にこの治療法を行っています。
尖圭コンジロームの発症には、数週間から3ヶ月ほどかかりますので、治療後も3ヶ月程度は経過観察が必要になります。 何度も再発を繰り返すことも多く、根気よく治療を継続する事が重要になります。