心斎橋中央クリニック

タイトル「診療現場からの報告」

第330話:コンドームでED [カウンセラー/森下]

性行為の途中までは問題なく勃起しているのに、コンドームを装着すると萎えてしまうという方がおられます。中にはコンドームを装着しようとしただけで萎えるという方も…。
そもそもEDには、「心因性ED」と「器質性ED」の二種類があります。
「心因性ED」とはトラウマやプレッシャーといった、ストレスが原因となっているケースです。対して「器質性ED」とは、肉体的な原因によって物理的に勃起が上手く出来なくなってしまうようなケースです。コンドームが原因となるEDは、おそらく前者の「心因性ED」だと思われます。
本来、コンドームの使用は、勃起を妨げる要因となるものではありません。加えて、コンドームを意識する迄は、問題なく勃起を維持できているわけです。外的要因による影響とは考えにくいといえます。
おそらくは、過去にコンドームの装着で何らかの失敗をしたり、なかなか射精ができなかったりという経験をされたことで、心理的にコンドームに対する強いマイナスイメージが残ってしまっているのではないでしょうか。
こうした場合、コンドームの装着を意識するだけで萎えてしまうという想いが強くなり、無意識下で精神的なストレスを抱えてしまいEDを引き起こします。
過去にご相談をいただいた方の中には、コンドーム特有の臭いで萎えてしまうという方や、感覚が鈍くなり気持ちよくないといった方がいました。対応策として極薄(0.02~0.01㎜)のものや、ポリウレタン製で臭いがなく、従来のゴム製のコンドームとは全く装着感が異なるものをお伝えしてきましたが、それのみでEDの改善に至ったという方は記憶にありません(忘れているだけかもしれませんが)。
改善するには、こうした新しいタイプのコンドームとED治療薬を併用して、コンドームを装着しても最後まで勃起が持続するという事を実感していただく必要があります。
これは、コンドーム装着に対する心理的な障害を無くすためです。コンドームを付けても勃起が持続するという事が分からなければ、そもそもの原因(ストレス)を無くすことが出来ないからです。
患者さんの中には、「もう、コンドームを使うのは止めます」と言われる方もおられますが、コンドームは避妊と性感染症の予防ができる1番簡単で有効な手段です。使用すれば、女性も安心して性行為に集中できるようになります。
自分、そして相手の女性の為にもコンドームを使用しない性交渉はお勧めできません。
コンドームによるEDでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

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