第336話:ア●●ート(デュタステリド) [カウンセラー/森下]
今日は韓国出身の男性がAGAのご相談で来院されました。
元々は韓国の医療機関でAGA治療薬の処方を受けていて、効果も実感しておられたそうです。ただ、この1年半は服用を止めていたらしく、最近また薄毛が気になりだしたので再開したいという事でした。
服用していたお薬の名前を確認すると、記憶が定かではないご様子。「アボラートみたいな感じの…」というお返事でした。
近い名前で1番に思い浮かんだのはアダラートです。ただ、これは高血圧のお薬でAGAには効果がありません。次にピンと来たのはアボルブです。
アボルブは前立腺肥大のお薬として以前から使われていますが、AGA治療薬としてザガーロ(デュタステリド)という名称で発売されています。ただ、名称が明らかに違います。もう、全く分かりません。
もしかしたら日本では認可されていない薬かもしれないと、調べてみると、見つかりました。
アボダートという名称の薬がグラクソ・スミスクライン(GSK)からでており、韓国ではAGA治療薬として承認されているようです。主成分もデュタステリドとなっており、中身はザガーロと一緒です。
写真を確認してもらうと、間違いないという事でした。
患者さんには『アボダート=デュタステリド』だという事を説明して、デュタステリドを持ち帰っていただきました。
「ザガーロ」「アボダート」「アボルブ」は、どれもグラクソ・スミスクラインが製造販売している同じ薬の様です。商品化された経緯などから名称が違うようなのですが、もう少し考えて命名して欲しいものです。