心斎橋中央クリニック

タイトル「診療現場からの報告」

第326話:富士山でもバイアグラ!? [カウンセラー/森下]

韓国から旅行で来られているという20代後半の男性がED治療の相談で来院されました。まだ、来日されて2日目らしく、数日大阪に滞在した後は京都、そこから富士山に登って、東京まで行くそうです。
どうやら海外の方に富士山は人気のスポットだというニュースは本当の様ですね。
カウンセリングでお話を伺うと、韓国でも医療機関でバイアグラの処方は受けられていて、薬の使い方や注意点はきちんと理解しておられました。レビトラシアリスに興味を持たれたのですが、結局はバイアグラ50mgを10錠持ち帰られることになりました。
やはり使い慣れた薬が良いという事と、韓国の病院でバイアグラは高山病の予防になると言われたためだそうです。
「う~ん…。」
確かに、そういった話は以前から耳にしたことはあります。高山病の症状の一つである高地肺水腫(HAPE)では、シルデナフィル(バイアグラ)50㎎やタダラフィル(シアリス)10㎎が治療に使われることもあるそうです。
ただ、高山病そのものの予防や治療が行えるのかと言われると、臨床データもありません。おそらく効果は期待しない方が良いと思います。
患者さんにも「高山病予防の効果は期待できないと思います」とお伝えしておきました。まぁ、この時期の富士山はまだ5合目(標高2400m)までしか行けないので、高山病の心配はないと思います。
過去に韓国では大統領府が高山病対策として、364錠のバイアグラを購入していたという報道がありました。購入目的の真偽のほどは分かりませんが、韓国ではバイアグラは高山病の予防に効果があるという認識なのかもしれませんね。

 

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