心斎橋中央クリニック

タイトル「診療現場からの報告」

第341話:デュタステリド(ザガーロ)が効く! [カウンセラー/森下]

3年前から他院でデュタステリドの処方を受けていたという方が来院されました。 効果は実感されていたらしいのですが、この半年は服用をしておられないそうです。 止めると徐々に髪の毛が気になりだしたので、デュタステリドの服用を再開したいということでした。
この方の様に服用経験がある場合、簡単な注意事項の確認だけでカウンセリングは終了となります。カウンセリングが終われば、すぐにお薬を用意させていただきます。今日は特に質問もないということでしたので、来院から5分とかからずお帰りになられました。
お帰りの際、「昔はプロペシアを飲んでいたんですけど、全然効果がなかったんです。それがデュタステリドに変えたら、明らかに効果が感じられたんです。薬によって違うもんなのですね。」と、笑っておられました。
確かにプロペシア(フィナステリド)とデュタステリドは、どちらも5α-還元酵素(5αリダクターゼ)阻害薬というAGAの治療薬です。異なるのはプロペシアが阻害する5α-還元酵素は“Ⅱ型のみ”なのに対して、デュタステリドはⅠ型、Ⅱ型の両方を阻害してくれます。
どちらも作用としては同じなのですが、やはり2つのタイプの5α-還元酵素を阻害できるデュタステリドの方が強力と言われています。実際、今回の患者さんの様にプロペシア(フィナステリド)では効果が感じられなかったとしても、デュタステリドに変更して効果があったというケースも少なくありません。
※5α-還元酵素は、男性ホルモンであるテストステロンと結合することで、男性型脱毛症(AGA)の原因物質ジヒドロテストステロン(DHT)を生成します。5α-還元酵素阻害薬を服用すると、5α-還元酵素とテストステロンとの結合を阻害できます。
AGA治療薬であるデュタステリドとフィナステリドは、長期服用者の殆どが症状の改善、もしくは進行のストップを実感されています。臨床試験のデータでは効果が劣ると考えられているフィナステリドでも、3年間服用を続けると8割近くの方が効果を実感されています(5年なら9割以上)。
もし過去に数か月で服用を止めてしまったという方は、腹を括って3年間(できれば5年)だけデュタステリドを服用してください。

 

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