診療現場からの報告

第090話: 男性の更年期障害とED [カウンセラー/森下]

EDのご相談で来院される中高年の患者様で、「年のせい(男性更年期障害)」と口にされる方をよくお見受けします。
近年、男性にも更年期障害があることが、徐々に知られるようになったためかも知れません。

男性更年期障害には次のような症状があります。
【性機能障害】性欲低下・朝立ちの減少・ED(勃起不全)など
【精神神経障害】不眠・頭痛・めまい・耳鳴り・不安・呼吸困難・不安・倦怠感・うつ病など
【身体障害】ほてり・のぼせ・冷え・動悸・肩こり・筋肉痛・関節痛・しびれ・知覚鈍麻・発汗・口内乾燥・めまい、筋力低下など

40代〜50代前半の方を中心に発症し、「加齢による男性ホルモンの低下」と、「ストレス」や「うつ病」、「肥満・運動不足」が原因と考えられます。
男性更年期障害を予防するためには、適度な運動、バランスの取れた食事、ストレスの解消が有効です。
30台半ばを過ぎた方は、こうした予防を心がけてください。

また、男性更年期障害の原因となる「ストレス」「うつ病」は、ED(勃起不全)を引き起こす原因でもあります(第74話:“ストレス”が(EDに)与える影響について)。
さらに、「ストレス」は「うつ病」を引き起こす原因であり、「うつ病」の症状には性欲の減退やED(勃起不全)があります。「肥満・運動不足」は生活習慣病の原因であり、生活習慣病もEDを引き起こす原因となります。

こうしたことから更年期障害の予防は、すなわちED自体の予防にもなるわけです。