自己皮膚細胞移植による薄毛治療

■ 薄毛について

薄毛にはAGA(男性型脱毛症)、血行不良による脱毛症、円形脱毛症、脂漏性脱毛症、粃糠性脱毛症、栄養障害による脱毛症、びまん性脱毛症、薬剤性脱毛症など様々なものがあります。
薄毛で悩まれている男性の多くは、AGAと頭皮の血行不良に由来する薄毛といえます。

AGAの詳細はコチラ

「毛髪がしっかり成長せずに、細い毛のまま抜け落ちてしまう」
「徐々に生え際や頭頂部が薄くなってきた」
こうした症状がみられる場合、AGA(男性型脱毛症)が進行している可能性が考えられます。

■ 自己皮膚細胞移植について

自己皮膚組織移植による薄毛治療では、ご自身の健康な皮膚組織を気になる部分の頭皮に注入します。健康な皮膚細胞を補うことで、ダメージを受けたり痩せて固くなった頭皮の状態を改善して、皮膚が本来の機能を取り戻します。
これはお肌のシワやハリの改善、火傷や傷痕の治療にも使われる最新の医療技術です。

薄毛を引き起こす大きな原因として、
(1)DHT(ジヒドロテストステロン)によるヘアサイクルの乱れ(AGA)
(2)頭皮環境の悪化(血行不良)
の二つが考えられます。

自己皮膚組織移植によって頭皮の状態が改善されると、頭皮に流れる血流の改善が図れます。
血流が不足して十分な栄養を得られていない毛母細胞では、健康で丈夫な毛髪は育ちません。また、血行不良が慢性化していくと、頭皮は痩せて固くなり、さらに血行が悪くなります。
薄毛で悩む方の頭皮が固いと言われるのはこのためです。

■ AGAの治療

使用するのは自身の皮膚組織と生理食塩水のみです。薬剤等の添加物は一切使用しません。
極めて安全性の高い治療で、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)、ヨーロッパのCE、日本の厚生労働省でも承認がおりています。

治療は繰り返し継続して行う必要はありませんが、治療回数に制限はありません。希望があれば何度でも可能です。
他のAGA治療薬(プロペシア、ザガーロ等)やミノキシジルとは作用機序が異なる為、これらと併用も効果的です。

■ 治療の流れ

【カウンセリング】
気になる部位の状態を診て、注入範囲を確定します。

【皮膚組織の採取】
健康な部位の皮膚から米粒大(2o程度)の真皮組織を採取します。
※採取組織の大きさは、注入範囲によって変動します。

【注入液の生成】
採取した真皮細胞を粉砕して微細化し、マイクログラフトとなる微細組織懸濁液を生成します。

【注入】
生成した微細組織懸濁液を治療部位に注入します。

施術時間は概ね60分程度です。(治療範囲によって時間は変動します。)
治療効果がみられるのには通常3ヶ月程度の時間が必要ですが、早い方だと1ヶ月程度で効果を実感されることもあります。
また、何度でも繰り返し治療を行うことができるので、満足いく効果が得られるまで定期的に治療を受けることも可能です。

■ その他

【薄毛以外の適応】
■皮膚の潰瘍 ■褥瘡 ■熱傷 ■難治性創傷 ■瘢痕 ■白斑 ■肉割れ ■骨再建 ■口蓋裂・口唇裂 ■心筋梗塞部位 ■その他、組織の修復・再生が必要な多くの症例に適応の可能性があります。

【禁忌】
■ニッケルアレルギーの方

(参考)
第243話:ミノキシジル服用は“要注意”
第259話:ミノキシジルが効く理由

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