診療現場からの報告

第224話 : 睡眠と薄毛・AGAの関係 [カウンセラー/森下]

薄毛・AGAについて考えたときに、真っ先に頭に浮かぶ原因は「DHT(ジヒドロテストステロン)」と「頭皮の血行不良」です。

男性ホルモンの対処法は、プロペシアザガーロといったAGA治療薬の服用になります。
対して血行不良の対処法は様々です。例えば、頭皮をたたくという民間療法(?)も、血行を良くするという点だけで考えればあながち間違ってはいません(あまりお勧めはしませんが・・・)。

頭皮の血行不良が進み慢性化すると、頭皮が薄く固くなってしまします。
ご自身の“コメカミ”や“後頭部”のあたりと、頭頂部などの薄毛が気になる部分の頭皮を触り比べてください。薄毛になりにくい“コメカミ”や“後頭部”の頭皮は柔らかいと思います。

こういった頭皮の変化が起きる理由にストレスがあります。
ストレスを受けると、体内では交感神経が活性化し血管が収縮します。単発でのストレスであれば、血行不良は一時的なものですし、さほど頭皮への影響は気にしなくてもいいと思います。
しかし、慢性的に過度なストレスを受け続ければ、頭皮は常に血行不良の状態となり痩せて硬化していきます。

そして、最も気を付けなければならないストレス。それは睡眠不足です。
あまり自覚はないかもしれませんが、睡眠が不足した際に受けるストレスはかなりの大きさになります。また、睡眠中に成長ホルモンが分泌され、頭髪の成長が促されます。日中に受けた頭皮や毛根のダメージも、睡眠中に回復します。

誰もが当たり前に行う日々の習慣の中で、睡眠は毛髪の維持・育成に最も重要な事です。せっかくプロペシアやザガーロでヘアサイクルを改善しようとしても、頭皮がガチガチではその効果は激減します。
とにかくまずは、しっかりとした睡眠をとりましょう!

<参考>
AGAについて
ザガーロについて
フィナステリド(プロペシアジェネリック)について