EDのご相談で来院される中高年の患者様で、「年のせい(男性更年期障害)」と口にされる方をよくお見受けします。近年、男性にも更年期障害があることが、徐々に知られるようになったためかも知れません。
男性更年期障害には次のような症状があります。
40代~50代前半の方を中心に発症し、「加齢による男性ホルモンの低下」と、「ストレス」や「うつ病」、「肥満・運動不足」が原因と考えられます。男性更年期障害の予防には、適度な運動、バランスの取れた食事、ストレスの解消が有効です。
30台半ばを過ぎた方は、こうした予防を心がけてください。
また、男性更年期障害の原因となる「ストレス」「うつ病」は、ED(勃起不全)を引き起こす原因でもあります(第74話:“ストレス”が(EDに)与える影響について)。
さらに、「ストレス」は「うつ病」を引き起こす原因であり、「うつ病」の症状には性欲の減退やED(勃起不全)があります。「肥満・運動不足」は生活習慣病の原因であり、生活習慣病もEDを引き起こす原因となります。
こうしたことから更年期障害の予防は、すなわちED自体の予防にもなるわけです。