手術後の傷跡が目立ち難い手術です。多くの施設でこの方法が採用されていると思われます
手術は、クランプと呼ばれる機械を使用する場合と、全て手作業で行う場合があります。
クランプを使用しづらい場合(包皮が薄くて弱い方や、炎症が強くて腫れがある方など)は、手作業で行うのですが、手術経過に特に違いはありません。
手術によって余分な包皮を取り除くことで、勃起時につっぱたりしないですか、と質問される事が多々ありますが、そういう事のないようにおこないます(当然ですが)。
手術には麻酔が必要ですが、ペニスの根元のあたりで神経ブロックを行います。注射針が刺さる痛みはありますが、普通に我慢していただけるような痛みです。
麻酔後、取り除く包皮を決定して、マーキングします。手術時は当然痛みはありません。遠方にお住いの場合やお忙しくて抜糸に来られない場合は、吸収糸(2週間程度で溶けはじめて、1ヵ月後にはなくなります)を使用しますので抜糸での来院は不要となります。
なお、通常は非吸収糸を使用し、術後10日前後で経過観察を兼ねて抜糸に来ていただきます。手術は約60分で終了します。
手術後、手術後のスケジュール、薬の説明、患部の消毒、テーピングの交換などの説明をおこなって帰院していただきます。
手術後は、患部(傷のところ)に抗生物質含有のシート剤をあてがって、その上からテーピング(包帯がわりのもの)をします。
包茎の状態にもよりますし個人差もありますが、 術後に痛みを覚えるケースもあります。もし痛みが出ても数日で治まりますので、その間は痛み止め薬の服用でコントロールします。
手術後は日常生活を送れますが、患部は3~5日程度は濡らさないよう注意が必要です(シャワー浴のみ)。
入浴は1週間後からになります。
傷は2週間程度で治ってきますが、非常にテンションのかかりやすい部分ですから、セックス・マスターベーションは1ヶ月後から可能としています。
上記の、亀頭直下埋没法で何ら問題はないと思いますが、ペニスの先の部分の形状を全く変えたくない、その部分を切らずに包茎を治したい、と希望される方が少なからずおられます。
このような場合、仮性包茎の方であれば、ペニスの根元部分で包皮を切除する事も可能です。
手術は60分程度で終了します。手術後の経過は、亀頭直下埋没法とほぼ同様です。