ザガーロは2015年9月に承認された、第二のAGA治療薬です。2020年7月に後発品(ジェネリック)であるデュタステリドが発売されました。
有効成分であるデュタステリドは以前より前立腺肥大への適応が認められており、米国や欧州、日本でも承認薬「アボルブカプセル」として販売されています。
<AGA(男性型脱毛症)とは>
AGA(AndrogeneticAlopecia)とは、成人男性によくみられる脱毛症のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の毛髪が徐々に薄くなっていく症状を指します。国内で1000万人以上いる“抜け毛”や“薄毛”でお悩みの方のほとんどがAGA(男性型脱毛症)だといわれています。
AGAについての詳細はコチラ >>>
ザガーロ・デュタステリドと、プロペシアの違いは何でしょうか。
ザガーロ・デュタステリド、プロペシアは共に5α-還元酵素を阻害することでDHTの生成を抑制し、AGAの進行によってやせ細った軟毛を、太くコシのある硬毛へと成長を促します。また、休止期に入った毛穴にも作用して毛髪の成長を促すと伴に、脱毛量の減少といった効果も期待できます。
相違点は、阻害する5α還元酵素の種類にあります。
プロペシアが阻害する5α還元酵素は“Ⅱ型”のみであるのに対し、ザガーロは“Ⅱ型”に加えて“Ⅰ型”の5α還元酵素も阻害します。これによってザガーロ・デュタステリドはプロペシア以上の効果が得られるということです。
また、プロペシアに比べ、承認を得られた範囲が広いという事も一つの特徴です。
プロペシアの適応は、AGAの“進行遅延”にとどまります。対してザガーロは、AGAの症状全般にわたり効果が認められています。つまり、進行遅延はもとより発毛、育毛等においても効果が期待できるという事になります。プロペシアで効果が得られなかった方でも、ザガーロでは効果が得られる可能性があると考えられます。
ザガーロ・デュタステリドは、プロペシアと同様にAGAとは原因の異なる脱毛症には効果がありません。
デュタステリド(ジェネリックザガーロ)
0.5mg 30cp ・・・ 7,000円(税込)
1日1cpを服用します。
服用のタイミングは問いませんが、飲み忘れのないように、食前食後等の決まったタイミングでの服用をお勧めします。服用の期間は半年を目安としますが、通常は6ヶ月間以上の連日投与が必要となります。
このように長期間にわたり服用を続ける薬である以上、安全性を考えて必ず医療機関での処方を受けてください。
(※内服を中止すると5α-還元酵素の阻害が行なわれなくなり、再びDHTが産生され毛根がダメージを受け始めます。)
第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験において、本剤が投与された総症例557例(日本人120例を含む)中、95例(17.1%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全24例(4.3%)、リビドー減退22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)であった。日本人120例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された症例は14例(11.7%)であった。その主なものは、リビドー減退7例(5.8%)、勃起不全6例(5.0%)、射精障害2例(1.7%)であった。(承認時)
国内長期投与試験においては、本剤が投与された総症例120例中20例(16.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5例(4.2%)であった(承認時)。
ザガーロ/デュタステリドの副作用についてはコチラ >>>
健康な成人男性であれば服用には何ら問題ありませんが、肝機能に障害のある方はザガーロ・デュタステリドを使用が出来ない場合があります。ザガーロ・デュタステリドの使用に関しては、必ず医療機関に御相談下さい。
また、前立腺がんの検診を受ける方は、ザガーロ・デュタステリドを服用していることを医師に必ず伝えて下さい。(ザガーロ・デュタステリドは、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA値を半減させます。正確な数値が出ず、前立腺がんを見落とす危険性があります。)
<ザガーロ・デュタステリドを使用できない方>
<ザガーロ・デュタステリドを使用できないケース>
<ザガーロ併用禁忌薬>
1.問診票への記入
■ご来院いただき、最初にご記入いただきます。
(事前にWEB問診をお送りいただいた方は不要です。)
■混雑していなければすぐにお呼びします。
(御予約の方が優先のため、お急ぎの方は予約されることをお勧めします。)
■保険証・身分証明書は不要です。
2.問診
■服用方法や注意事項といった、お薬についての説明をさせていただきます。
(簡単な問診だけですので、検査等を行なう必要はありません。)
■殆どの方は数分で終了します。
3.処方
■精算時に御希望のお薬をお渡しします。
■院内処方となります。
■再処方についての御説明を行ないます。