診療現場からの報告

第38話:「高額請求でのトラブルも」の新聞報道から〜 やれやれ [院長/西川]

数ヶ月前になるのですが、某新聞紙に掲載されていた記事についてコメントしてみます。
以下クリックしていただくと読んでいただけます。

新聞記事
(新聞記事)

包茎の治療代で約170万円という法外な費用を請求された、という類のものですが、このような事例はかなり以前から多くあって、今までにも何回もマスコミ等で取り上げられています。ところが、このようなクリニックは相変わらず存在していて、という事は、これほどの料金を支払ってでも治療を受ける方が今だに存在すると云う事に他なりません。

まあ悪徳医者はいるものですが、この記事で気になる事が3点ほどあります。

1.包茎というものにちゃんと取り組んでこなかった泌尿器科医
真性包茎は手術しなくてもほとんどが改善するって、何を言ってるんだか。このような問題が指摘されるたびに出てくる高名(?)な泌尿器科医って、恐らく、臨床現場で包茎で悩まれている方の診療にはあたっていないんだと思います。

2.自由診療をいい事に、医療を金儲けの単なる手段にしている輩の存在
どのような業界でも、この手の連中はいるものでしょうが、やはり消費者が賢くならなければ駄目なんだと思います。淘汰されてしかるべしでしょうが、なかなかそうはならないのも現実です。

3.自己責任の感覚がまるでない、情報をしっかりとらえようとしない一部の受診者の存在

オレオレ詐欺が社会問題となってマスコミ等で大きく取り上げられているにもかかわらず、未だ月に数億から数十億の被害が続いている状況を見ると、まだまだ被害者は出続けるでしょうし、行政側からの監視体制なんかで全てがうまくいくはずはなく、やはり自己責任の感覚は大事だと思います。