診療現場からの報告

第85話:早漏対策@ [カウンセラー/森下]

当院にはED、包茎性病をはじめ様々な悩みを持たれた方がご来院されます。患者様のお話をお伺いして解決策を見つけるというスタンスでいますが、早漏でお悩みの方に関してだけは安全で直接的な解決策が見つかりません。

なぜなら早漏は病気ではないからです。

しかしながら早漏で悩まれている方にとっては、一日でも早く解決したい問題であることには違いありません。ご自身でできる早漏対策は色々試されている事でしょう。

ところで早漏という言葉は昔からあるものの、射精までの時間がどれぐらいなら早漏となるのでしょうか?
実は明確な決まりや基準があるわけではないのです。ただ、色々なデータを見ると早漏で悩まれている方の大半が、1分以内に射精を終えていることから1分がひとつの時間的目安といえるのではないでしょうか。

話は戻りますが、よく耳にする早漏対策には次の様なものがあります。

  • 局部を氷とお湯に交互につけて鍛える
  • 他の事を想像する
  • 早漏防止リング
  • 早漏防止スプレー
  • 睾丸を引っ張る

他にも色々あるでしょうが、こうした方法で克服された方を私は知りません。なぜなら早漏の原因は“刺激過敏”と“脳(心理的)の興奮”にあるからです。

すなわち早漏改善のためにできることは
[刺激対策]

  • 刺激に対する耐性を強化
  • 亀頭増大処置により刺激の緩和
  • 包茎手術
  • ED治療薬の使用による持続力向上

[興奮対策]

  • リラックス
  • SSRIの服用
  • メンタルトレーニング

となります。

この中でご自身で行っていただく最も重要なことはリラックスを心がける事です。不安感や過度の緊張は、ノルアドレナリンの大量分泌を促し、脳内での過剰な興奮と交感神経の活性化を引き起こします。こうした状態に脳は混乱をし、すぐに射精命令を発してしまいます。つまりは興奮のコントロールにより早漏は改善できるのです。
コントロールのトレーニング方法に関してはまた改めて記載したいと思います。


※早漏に関してはコチラもご参考下さい。
■早漏って一体どういう状態の事でしょうか?
■早漏の治療法ってあるのでしょうか?