診療現場からの報告

第117話: 包茎手術の修正 [カウンセラー/森下]

先日、他院で包茎の手術をされた方が、手術の傷跡を修正して欲しいとご来院されました。
お話によると、術後3ヶ月が経過しているのに腫れが引かないとの事。とりあえずお話だけでは分からないため、患部を診せていただきました。

確かに術後3ヶ月経過しているとは思えない腫れ具合です。包茎手術は余分な包皮を環状に切除する方法が一般的です。この場合、術後しばらくはリンパ浮腫などが起こり、包皮小帯(所謂、うら筋)の付近が腫れあがることがあります。極端な場合、ペリカンのくちばしの様な状態になる事もあります。

通常こうした腫れは、個人差はあるものの1ヶ月程度で治まっていくものです。手術から3ヶ月経過した今も、術後2週間ぐらいの腫れがあるのはどう考えても不自然です(原因は大体推測できますが・・・)。修正されたいという気持ちは、同じ男性として痛いほど理解できます。

こうしたケースでご相談を受けるときに毎回思うのが、施術を行なったドクター(医療機関)が修正処置を行なわないケースの多さです。患者様の気持ちを考えれば何かしらの処置はあってしかるべきなのではないでしょうか。医療機関、患者様それぞれに色々な事情はあるのだとは思いますが・・・

毎回言っているような気もしますが、何らかの施術を検討されている方は“広告でよく見かける”とか“知名度があるから”といった理由ではなく、きちんとご自身の目と耳で説明を聞いたうえで信用できると感じた医療機関で施術を受けるようにして下さい。