診療現場からの報告

第119話: 患者満足? [カウンセラー/森下]

先日、シアリスの販売元である日本新薬が開催したWEBセミナーを視聴しました。

内容はEDで悩まれる患者様との接し方についてというもので、一般企業の新入社員研修で行なわれるような当たり前の内容でした。笑顔はダメとか事務的な対応がいいとか、そんなことは患者さん一人ひとり雰囲気や表情を見ながら変えていくべきであって「こうした方が良い」なんて言う答えはないはずです。終盤の質問コーナーでも「そんなこと聞く?」というような質問もあり少々驚きました。

でも、コレが現実の医療の世界であり、ハード面(医療設備・技術)は進んでもソフト面はまだまだ未成熟な部分が残っているということなのでしょう。

まぁ、一般のサービス業と医療サービスは異なる面も多く、同じ様にはいかないのは多少仕方ないのでしょうが、意識して努力しなければ何も変わりません。何よりも患者様に対する接客力は絶対に向上を図るべきだとは思います(単なるヒューマンスキルとも思えるのですが・・・)

とはいえ患者様は十人十色。私自身の患者様に対する姿勢、態度、話し方はまだまだ未熟です。ただ、1人でも多くの患者様に「来てよかった」と思っていただき、気持ちよくお帰りいただこうとは常に心がけています。電話のとり方・切り方、お金の受け取り方だけでも人は簡単に気分を害されます。だからこそ常に気遣いを怠らずにいる必要があります。

ほんとうに当たり前のことなんですけどね。

セミナーの趣旨とは全く異なるのでしょうが、少し考えさせられるセミナーでした。