診療現場からの報告

第136話: ジェネリックバイアグラ [カウンセラー/森下]

今年の5月に東和薬品から発売されたバイアグラの後発品(ジェネリック)ですが、8月以降で他の製薬メーカーからも発売が続いています。現在、当院では最初に発売された東和薬品のジェネリックバイアグラ(シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」)を採用しています。

同じバイアグラのジェネリックといっても形状や特徴は各社それぞれ少しずつ異なります。全く色・形が異なるものから分割可能なものまで様々です。

これらジェネリックバイアグラは認可を受けるにあたり、厚生労働省の定める生物学的同等性試験、安定性試験などをクリアしなければなりません。つまり先発品であるバイアグラとジェネリックバイアグラは有効成分、用法・用量、効能・効果が同じだということです。
よくジェネリックは効果が変わるのかという質問を受けますが、有効成分が同じであるわけですから、さほど気にされる必要なありません。

ただし、同じ成分の先発品とジェネリックで効能・効果(適応症)が異なるケースが無いわけではありません。
先発品の用途特許が切れていない場合は、成分が同じでも後発品がその効能・効果を謳えないためです。また、先発品とジェネリックでは添加物や形状が異なるため、薬の溶け出す速度が変化する可能性もあります。

とはいえ、当院でジェネリックバイアグラを使われた患者様からは、一度も効果について御指摘を受けたことはありません。
皆さん先発品であるバイアグラと同様の効果をジェネリックバイアグラでも感じていただいているようです。ジェネリックバイアグラ未経験の方は、一度ジェネリックバイアグラを試されてはいかがでしょうか。