診療現場からの報告

第248話:座りションでEDに? [カウンセラー/森下]

数年前からよく耳にするのが、“座りション”という言葉です。
「飛び散るから、オシッコは座ってして!」と、ご家庭で“座りション”を強制されている男性が増えてきているそうです。
男性の体は、立った状態で腹筋や肛門括約筋に力が入るとペニスが前方に突き出し、尿を排出する構造になっています。座った姿勢ではそうした筋肉に力が入らず、陰茎が奥まった状態のまま用を足すことになります。
一説では、こうした残尿が前立腺肥大を引き起こし、ED発症へつながるとも言われています。
正直、この説が正しいかどうかは分りませんが、家に帰って用を足すときに、小五月蠅く「座ってして」とか言われてたら、男性は少なからずストレスを感じます。さらにいえば、トイレでの用の足し方にまで口出しされている場合、それ以外の様々なシーンでも何かしらお小言を言われている可能性が高いのではないでしょうか?
‟座りション”が直接にEDを引き起こす原因だとは言い切れません。
ただ、余計なストレスを溜めてしまう環境は、EDが発症し易い事に違いはありません。
‟座りション”を強要(?)されている男性のみなさん。
出来るだけ気分転換をして、ストレス発散を心掛けましょう。
<参考>
  • 第74話 :“ストレス”が(EDに)与える影響について
  • 第157話 : 自然のED治療
  • 第223話 : ストレス性EDの盲点