診療現場からの報告

第313話:ニンニクでED撃退! [カウンセラー/森下]

精がつく食べ物と聞かれて、「ニンニク」を思いつく方は多いと思います。
でも、ニンニクを食べると本当に精がつくのでしょうか。EDの改善につながるのでしょうか?
ニンニクを刻んだりすり潰したりすると、アリシンという成分が生成されます。
アリシンは疲労回復に優れたビタミンB1の吸収をサポートし、さらにビタミンB1の作用を通常よりも長時間持続させるという効果を有しています。
※ニンニク自体にもビタミンB1は含有されていますが、より豊富に含有されている豚肉などと一緒に摂ると効果的です。
また、アリシンは加熱することで、スコルジニンという成分に変化します。
このスコルジニンには血流を良くし、新陳代謝を促進する作用があると言われています。
勃起を生じるには、海綿体へ大量に血液を送り込む必要があります。もし血管が細く、血流が悪ければ、十分な血量が得られず勃起は不完全なものとなりかねません。
ニンニクには、他にもビタミンC亜鉛が含まれています。亜鉛は男性ホルモン(テストステロン)の分泌には不可欠で、ビタミンCには亜鉛の吸収を高める効果があります。
勝負の前に精をつけようとしてニンニクを使った料理を食べるのは、あながち間違いではないのかもしれませんね(直前に単発の摂取でどこまで効果があるかは分かりませんが…)。
他にもビタミンB2・B6やカロテン、リン、S-アリルシステイン、葉酸、カリウム等々、様々な成分がニンニクには含まれています。摂取方法にもよりますが、疲労回復血行促進以外にも免疫力のUPやLDH(悪玉)コレステロールの減少、皮膚の健康維持、健康な歯や骨を作る作用、排塩作用等といった効果が見込めます。
臭いが気になるといった理由で敬遠されがちなニンニクですが、週末だけでも摂取してみてはいかがでしょうか。EDの予防を図りながら、健康になれるかもしれませんよ。