診療現場からの報告

第320話:地肌が見えなくなりました! [カウンセラー/森下]

3か月前に薄毛(AGA)の相談で来られた患者さんから、お薬の依頼の電話をいただきました。
AGA(男性型脱毛症)の治療は、毎日薬を服用し続けるだけなのですが、思いのほか効果が実感できます。難点があるとすれば、効果が出るのに時間がかかるという事です。基本的には最低6か月間以上の継続した治療が必要となります。
“最低6か月”ということは、7ヶ月、10か月、それ以上の期間がかかることもあります。
このため、効果が実感できない半年間の間に治療を中止される方が目立ちます。気持ちは分かるのですが、そこで止めてしまったのでは何の意味もありません。
今回の患者さんは、治療を開始から3か月が経とうという時期です。治療に向かうモチベーションが下がり易い時期でもあります。お気持ちのフォローにと状況を伺うと、「滅茶苦茶、効果ありますよ!!」「透けてきていた地肌が見えなくなってきました!!」とのお返事でした。モチベーションは下がるどころかウナギ昇りという感じです。
治療を開始した段階が早かったという事もありますが、この方の様に早期に効果を実感していただける方もおられます。
ちなみに日本人414名を対象にしたフィナステリドの試験では、約1年の服用で58%、2年で68%、3年で78%の症例で効果が実証されました。また、801名の日本人を対象とした別の試験では、5 年間で99.4%の症例に効果が認められています。どちらも写真判定による評価であり、客観的に治療効果の高さがうかがえます。
当然、AGA(男性型脱毛症)治療の効果には個人差がありますが、少なくとも現状維持以上の効果がこれだけの方で認められているという事はすごいことだと思います。
髪の毛が痩せてきている、抜け毛が増えた、地肌が透けてきたといったお悩みを抱えておられる方はご相談ください。
<参考>
  • プロペシア(フィナステリド)について
  • ザガーロ(デュタステリド)について