第317話:食事に強いED治療薬 [カウンセラー/森下]
食後でも使えるという理由でレビトラを欲しいという患者さんが来院されました。
結論からいうと、レビトラは空腹で服用していただく必要があります。
確かにメーカー(バイエル薬品)から提供されたレビトラの資料には、レビトラは食事の影響を受けにくいといった説明があります。レビトラに食事のできる薬というイメージがつくのは、ある程度仕方がないようにも思います。
これは以前にもご紹介しましたが、各ED治療薬が、バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)が、食事から受ける影響を調べたデータです。確かにこのグラフを見る限り、レビトラは食事に影響を受けにくいと言えます。
ただ、このデータは外国人を対象とした調査によるデータなのです。
動物性食品を主食としてきた欧米人は、胃での消化・分解スピードが速く、日本人とは胃の形や胃酸の分泌量も違います。このため、日本人と欧米人が同じように食後にレビトラを服用しても、同じように効果が得られるとは限りません。
当然、消化力の高い若年層はこの限りではないと思いますが、ED治療薬を服用される方の多くはM2層、M3層と呼ばれる35歳以上の方です。若年層に比べて、消化能力は低下しておられます。おそらく日本人に対して同様の調査を行った場合、結果は異なるのではないでしょうか。
実際、軽い食事であっても食後にレビトラを服用して、十分な効果を得られなかったという方が大勢おられます。
やはり、レビトラは空腹で服用するべきだと私は思います。
やはり、レビトラは空腹で服用するべきだと私は思います。
ちなみに、食事の影響を受けないという文言が明記されているED治療薬は、シアリス(タダラフィル)だけです。もしレビトラやバイアグラで使いにくさを感じておられるのであれば、シアリスをお試しください。