診療現場からの報告

第24話:医療供給サイドの“敷居の高さ” [院長/西川]

包茎の事で悩まれておられて、でもなかなか相談できない、恥ずかしくていつまでも放置しておく、こういうパターンの方が驚くほど多いと感じています。

その上で、勇気をしぼって、やっとの事で来院される方には、「よくぞ来院されましたね。」、「それだけでも偉いですよね。」、とお伝えする場合が多々あります。そこまでの決意で来院して頂く訳なので、いざ治療となると、当然全力で手術にあたるのですが、「ああここに来て本当によかった。」、「治療を受けてよかった。」と思って帰院していただく事が、我々の仕事を続けていく上での大きなモチベーションでもあります。

場所が場所だけになかなか相談しにくい、当然それ相応の費用もかかる訳だし、また、どこへ相談に行ってよいものかよく判らん、まあこのあたりの理由が受診をためらう大きな原因なんでしょうが、実は医療サイドにも大きな原因があると思っています。所謂その“敷居の高さ”ですが、これをもう少し何とか出来ないものかといろいろ考えているところですが、ただその敷居があまりに下がってしまうと、やはり訳のわからん詐欺まがいの事をやるような施設が事実存在しているので、ちょっと工夫は必要になります。

消費者の方にとって有用と思われる情報は、ますますパワーアップしていこうと思っていますが、誰が経営しているのやらさっぱり判らん、費用があまりにも不鮮明、担当の医者の顔が全く見えない、少なくともこのような施設には近づかないように気をつけられて下さい。勇気をしぼった結果が、不幸な事にならないよう。