第69話:“ED治療薬 偽物横行”の新聞記事より [院長/西川]
皆さんもご存じだと思いますが、インターネット上では、ED治療薬の販売サイトが溢れていて、これらのサイトからの迷惑メールも半端じゃないほど多く送られてきます。
当院でも、これらのサイトで購入を試みたが、入金後商品が届かない、購入した薬がまるで効かない、どうも偽物のようで心配だ、と仰られる方が毎日何人も来院されます。
昨日、製薬4社の合同調査の結果が新聞に載りました。
インターネットで入手したED治療薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)の6割が偽物であった、との報告です。
含有成分の分析を行った結果、有効成分が2倍入っていたり、全く含まれていなかったり、不純物が複数含まれる製品も確認されています。
また、健康被害も世界中で報告されていて、例えばシンガポールでは昨年、血糖降下剤が多く含まれていた製品によって少なくとも2名が死亡しています。
今までも何回か書いていますが、ED治療薬がとても有効な治療薬であるが故、また、ED(勃起不全)というものが、どうも相談しにくい疾患であるが故、これらの悪質な(違法な)業者が後を絶たないのだと思われます。
お金を振り込んだけれど商品が届かない、購入した商品を試したけれど全く効かない、こんなのは全然いい方で、逆に変に有効な場合、継続して利用する可能性があって、その薬の添加物に、例えばヒ素や水銀等が含まれていたらどうしますか(現にそういう例もあります)!。
個人輸入で手に入れたED治療薬が、安心して服用できるものかどうか、見分けるのはほぼ不可能だと思います。
どうか医療機関で処方を受けるようになさって下さい。