診療現場からの報告

第106話: 医療機関の信用 [カウンセラー/森下]

長茎手術のカウンセリングを受けに来られた患者様からお電話を頂戴しました。
電話では話しづらそうにされたため、ご来院いただくことにしました。

お話をお聞きすると、手術費用が当院より安く記載されているクリニックのHPをみつけ、そちらに行かれたとの事でした。
最初は丁寧に謝罪をされていたのですが、次第に話が手術を受けたクリニックへの不信感や不満などに、、、
なんとなく想像はしていましたが、やはり最終的にはビックリする金額が請求されたようです。

お話をまとめると、お怒りになられているポイントは大きく分けて3点でした。

@長茎手術の効果が感じられない。
A不要といわれた諸経費が請求された。
BHP記載の手術費の10倍以上もの費用が請求された。

と、ここまでの話なら良かったのですが、実はこの患者様、先方のクリニックと上記項目について書類でやり取りをされておりました。内容を拝見すると、キチンと説明を受けたといわれても仕方が無い内容で、自筆にて署名までされています。

真実は私には分かりませんが、患者様が様々な点でご納得いかれていないのは明白です。
なんとかお力になりたいとは思うものの、できる事といえば再手術ぐらいです。
こうした事になる前にであれば、ご相談にも乗れたでしょうし、こんな想いをしていただく事もなくご満足いただけたのではないかと思うばかりです。

実は自由診療といわれる分野ではこうした話は驚くほど多くあります。内容も、今回のような長茎手術だけでなく、包茎治療や亀頭増大手術等においても同様です。
患者様による医療機関の選択は、あくまで自己責任の下で行われるものです。だからこそ医療機関の選択は慎重に行わなければなりません。自分の身を守るという意味でも、本当に信頼できる医療機関をお選び下さい。

それにしても、“当たり前のことを当たり前にする”、“患者様の立場に立った考え方をする”という、いわばサービス業において当たり前としか言えないような事が出来ていない医療機関、医療関係者も多いようです。

患者様のお話を聞きつつ、改めて気持ちが引き締まりました。