診療現場からの報告

第171話: シアリスの弱点 [カウンセラー/森下]

ED治療薬の中で唯一、シアリスだけが食事の前後に服用できます。
バイアグラレビトラは、効果を強く実感できる満足度の高い薬ですが、食事の影響で効果が出なくなるという大きな弱点もあり、シアリスを好まれる方は少なくありません。

一般的にシアリスは、「食事の影響を受けない」、「長時間にわたり効果が持続」と言われています。
実際に医療機関でそういった説明を受けて服用されている方も大勢おられると思います。確かに間違いではありませんが、シアリスも完全ではありません。

バイアグラやレビトラの天敵ともいえる高脂肪食。実はシアリスも影響を受けるんです。
服用の前後に焼肉や中華のような高脂肪食をお腹一杯食べると、効果が得られないといったケースは少なくありません。
他にも、過度の疲労状態にある場合。著しい睡眠不足。こういった状態での服用は、効果が低減する可能性があります。

また、ありがちな勘違い(?)として、「食事」=「飲食・飲酒」という捉え間違いがあります。
当然ですが食事と飲酒は同じではありません。アルコールが薬に与える影響は、食事による影響とは全く別物です。バイアグラ・レビトラ同様、シアリスも適量を超えた飲酒によって効果が得られなくなります。

中には、一回の服用で効果の有無を判断されている方もおられます。シアリスに限ったことではありませんが、ED治療薬は1回の服用では効果の有無を判別することはできません。継続した服用が必要になります。

バイアグラやレビトラに比べ、シアリスはかなり使いやすくなっています。だからと言って油断していると、シアリス本来の効果が得られないなんて事も十分あり得ます。ご注意下さい。

ちなみにシアリスは、服用後約3時間で吸収されます。どうしても肉や中華といった高脂肪食をお腹一杯食べて性交渉を行ないたい場合は、シアリス服用から3時間以上経過した後での食事をお勧めします。