診療現場からの報告

第266話:カウンセリング拒否? [カウンセラー/森下]

他院でED治療薬の処方を受けておられた方の場合、カウンセリングは最小限で済みます。現在の健康状態と処方薬の確認、服用経験のあるED治療薬の種類や用量等についてヒアリングを行います。
ほとんどの場合、何の問題も無ければカウンセリングは数分で終わります。
ですが、服用していたED治療薬を覚えておられなかったり、間違った用法用量の説明を受けておられる場合、若干ですが説明のお時間をいただきます。
これまでの経験では、未承認のよく分からないモノが処方されていた事もあれば、ED治療薬を服用してはいけない方だった事もあります。このため、最低限のヒアリングであっても絶対に気は抜けません。
しかし、なかにはイレギュラーなケースがあります。
患者さんの中には、さっさと薬だけをくれれば良いという方も少なからずおられます。本日、来院された方はまさにそういった方でした。
服用したというED治療薬を尋ねても「そんなの聞かれても分からない。そんなに知りたいならその病院に聞いてくれ。」と言われる始末・・・。
何を聞いても返事をいただけず、これではカウンセリングになりません。短時間で終える予定が、結果として時間がかかる結果になってしまいました。
普段から、しっかり話を聞きたいという方には相応の時間をとり、早く帰りたそうな方は短時間で終えようと心掛けてはいます。実際、早い時は1~2分程度で終わることもあります。
こうした短時間で終わるケースの共通点は、コチラの質問に対する患者さんの返答が明確、端的だという点です。
スムーズなカウンセリングには、患者さんの協力が不可欠だという事をご理解ください。