診療現場からの報告

第327話:海外の方へのED薬処方 [カウンセラー/森下]

今日は簡単な日本語であれば大丈夫というベトナム出身の方が来院されました。
海外の方の来院で困るのは、やはり言葉です。
英語圏の国の方であれば、ボディーランゲージや片言の英語で多くの場合は対応できます。英語圏でない国の方の場合は、少々苦労します。日本語、英語が全く分からなければ、受診をお断りするケースもあります。
海外の方にカウンセリングを行っていると、次のような特徴がある事に気が付きました。
・分かってなくても分かったように頷く
・聞き直すと「分からない」と素直に返事をされる
・薬を手にすると、喜びが全身から伝わる
これまでで一番大変だったのは「日本語分かる。大丈夫。」という方が、実際は挨拶程度しか通じなかったというケースです。全く話を理解していないのに、「分かった」という返事を連呼されます。英語も片言でなかなか伝わらず、ものすごく大変だったことを覚えています。
もちろん、誰もがそうという事ではありません。ただ、「怪しいな?」と感じたときは、だいたい理解せず返事をされているように思います。彼らにすると言葉が通じない状況で、説明を理解するためのやり取りが面倒なのだと思います。
気持ちは分かるのですが、適当なことはできません。再度、あの手この手と色々と工夫をして説明を行います。
今日の方は思いのほか日本語が通じる方でしたので、カウンセリングはスムーズに終えられました。とはいえ、間違いが有ってはいけません。どうしても、ちょっとした表情も見落とさないよう、いつも以上に注意深く慎重になってしまいました。
私事ですが、海外の方には結構接しているはずなのに、なかなか言葉が身につきません。
年々、語学スキルはダウンしていますが、それ以上にGoogleの技術進歩が目覚ましく助かっています。
googleには感謝するばかりです。