診療現場からの報告

第358話:自宅で簡単!勃起力改善 [カウンセラー/森下]

ED(勃起不全)で悩む男性の多くは、ストレスや生活習慣の乱れが原因で勃起力が低下しています。
運動は勃起力改善に有効ですが、運動をするにはある程度のまとまった時間が必要となります。仕事や生活の忙しさから、継続が難しいという方が多いのが現実です。運動時間を確保するために睡眠時間を削り、生活習慣を乱してしまっては本末転倒です。
そこで、比較的短時間で取り組むことができ、生活習慣への負担が少ない方法としてストレッチが挙げられます。
EDには血流障害が深く関係しています。動脈硬化や慢性的なストレスがEDの原因とされるのも、これらが血流を悪化させるためです。
ストレッチ自体にはED(勃起不全)を直接改善する効果はありません。しかし、ストレッチには血流の改善や自律神経の調整、ストレスの軽減といった作用が期待できるため、軽度〜中等度のEDにおいては補助的な効果が見込めます。

【骨盤・下半身の血流改善】

勃起には陰茎海綿体への血液流入が不可欠です。デスクワークなどで長時間座り続けると、骨盤周辺の筋肉が緊張して血流が悪化することがあります。これは、肩や首のコリと同様の原理で、筋肉の過緊張によって血管が圧迫される状態です。
こうした方は腰回りのストレッチで、骨盤周辺の筋肉の緊張を緩めてください。

【自律神経の調整】

自律神経(副交感神経と交感神経)のバランスが崩れると、交感神経が優位になり血管が収縮します。慢性的な疲労や睡眠不足、過度なストレスがEDの一因となるのはこのためです。
自律神経が整い副交感神経の働きが優位になると、血管が拡張し血流は改善します。ストレッチによるリラックス効果は自律神経を整え、副交感神経を活性化し、交感神経が勃起へ与える影響を緩和します。

【ストレス軽減】

過度なストレスは、精神的・肉体的な緊張状態を引き起こします。緊張状態では、前述のとおり交感神経が優位に働き、副交感神経の活動が抑制されます。
ストレッチで心身の緊張を和らげることは、気分の切り替えにもなりストレスの緩和に効果的です。
このように直接的なEDの改善効果はないとはいえ、ストレッチから得られる恩恵は少なくはありません。
運動は時間的にも心理的にもハードルが高いですが、ストレッチであれば毎日のスキマ時間で行えるのではないでしょうか。例えば、テレビを見ながら、スマホでSNSやゲームを楽しみながら、読書の合間に…といった形で、1日5分から始めてみましょう。
まずは、出来る範囲から少しずつ習慣化することが大切です。

 

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