診療現場からの報告

第89話: メタボ(肥満)とED [カウンセラー/森下]

先日来院された患者様とのお話です。
昨年マラソンをやめてから急激に太りだしEDの症状も出てきたとの事で悩んでおられました。
決して太ったことがEDの原因だとは言い切れませんが、無関係だとは言い切れません。

米国での調査によると「BMI値が高いほどEDは改善しにくい」、「EDは肥満に関係し、運動不足とも関係が深い」という結果が出ています。
この結果からは、肥満の人ほどEDになりやすく、運動により改善の可能性があるとも考えられます。
ですから、ED予防・治療の両面から、食生活の見直しと適度な運動を続けることは、改非常に効果的であるといえます。

※BMI値=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
  日本ではBMI値22が標準(健康)と考えられており、25以上で肥満と定義しています。

ではなぜ、なぜ肥満がEDを引き起こしやすいのでしょうか。
肥満には、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病が潜んでいることが多く、こうした生活習慣病は動脈硬化につながります。
MMAS(マサチューセッツ・メイル・エイジング・スタディ)と呼ばれる大規模な米国の調査によると、心臓病患者の39%。糖尿病患者の28%、高血圧症患者の15%がEDを合併しているそうです。

動脈硬化が進むと、海綿体へ充分な血量を送り込めません。こうしてEDの原因となるのです。
また糖尿病の場合、糖分濃度の高い血液が流れることで毛細血管に障害が生じます。
毛細血管の障害は周囲に神経障害をもたらすため、結果として脳内の性的興奮がうまく陰茎に伝わらなくなりEDを引き起こします。

こうした理由から、日頃の健康管理が重要なことはご理解いただけるかと思います。
階段の利用を増やす。ちょっと早起きして1駅歩く。こうした日常のちょっとした工夫がEDの予防・改善になるわけです。
ぜひお試し下さい。

特に年末年始の暴飲暴食は要注意ですよ!



一覧へ戻る