診療現場からの報告

第135話: シアリスの不思議なパワー [カウンセラー/森下]

「シアリスって凄いですねーっ!」
先日、シアリスをご希望された方が、再来院されたときの第一声でした。心からの言葉だったのでしょう。わりと大きい声でした(笑)

なんにせよ、喜んでいただけるのは嬉しいものです。
実はこの方、EDの改善もさることながら、20年以上も苦しんできた首から肩にかけてのコリが解消したことにも感激されていました。若い頃の交通事故が原因で、毎日のように首から肩にかけての筋肉がガチガチの状態になり、偏頭痛や吐き気などで苦しんでこられたとのことです。
私も同じような症状を持っているため、この辛さは痛いほど良く分かります。正直言って、肩コリの域を超えた辛さです。

通常こうした筋肉の緊張は、適度な運動を行なうことで解消します。肩コリなども同様です。
しかし、この方は頻繁に水泳をされているにも関わらず改善の様子は無く、病院での治療、整体や鍼等を色々と試してこられましたが、どれも際立った効果がなく諦めておられたようです。
それがシアリスを服用したとたんにスッと解消されたとなれば、喜ばれるのも分かります。

しかし、実際のところシアリスをはじめバイアグラ、レビトラにその様な効果は認められていません。
考えられるとすれば、シアリスの血管拡張作用が首や肩の血管にも作用したという事でしょうか。シアリスの服用により拡張する血管は、通常は胸(肺)と局部にとどまります。そうした血管拡張作用が過剰に現れると顔の紅潮やほてり、頭痛といった副作用を引き起こします。いわば副作用ともいえる過剰な血管拡張作用が、この方にとっては吉と出たとしか考えられません。
なんにせよ、この患者さんにとっては喜ばしい限りだと思います。

シアリス(タダラフィル)は現在、ED以外にも“肺動脈性肺高血圧症”や“前立腺肥大症に伴う排尿障害”の治療(改善)薬として承認がされています。もしかしたら十年後には肩コリや緊張性頭痛の改善薬としても認められているかも知れませんね。