診療現場からの報告

第155話: 偽造バイアグラから麻薬 [カウンセラー/森下]

バイアグラ、レビトラ、シアリスの偽造品問題については以前から機会があるごとに触れてきました。
偽造品といっても、実際に服用すれば効果のある(有効成分が含まれている)物もあります。それに非正規ルートの購入には“安く購入できる”“自宅に届く”といったメリットもあります。非正規ルートでのバイアグラ、レビトラ、シアリスを購入される場合、こうしたメリットに目がいき、その使用リスクは軽視されている傾向があります。

時折、偽造バイアグラ等の輸入・販売・製造摘発に関するニュースが流れます。メーカー側も偽造品の撲滅には多額の費用と時間を費やしてきました。しかし、そこにニーズが存在する以上、偽造品を根絶するのは困難です。
時間は掛かりますが、危険性を周知して購入者を減らす。これが最も近道なのかもしれませんね。

ちなみに、非正規ルートでのバイアグラ、レビトラ、シアリス購入者は、そのほとんどが自分の服用している薬は本物と思っています(参考:第122話 自分だけは)。確かに非正規流通の約4割とはいえ、本物が流通していることは事実です。
しかし、手元に届いた薬は正規品なのでしょうか?
仮に正規品が届いたとしても、2回目以降も正規品なのでしょうか?
気持ちは分かるのですが、「自分だけは・・・」なんて都合の良い話です。

さて、こうした偽造品のバイアグラ、レビトラ、シアリスは、驚くような劣悪な環境で密造されています。また、設備も使いまわしているため、直近の密造物の成分が混入しているといったことがよくあります。中には、ヒ素やメチルアンフェタミン(覚醒剤)が混入していたなんて例もあります。怖い話ですね。

偽造品を製造・販売するのが悪いのは当然ですが、購入する側にも問題はあります。
まぁ、偽造品を使用しているという認識がない方が多いのですが・・・